トラスト通信102号
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 人生はよいことばかりではないし、かといって悪いことばかりでもないバイオリズムがある。だからこそ、よい時には「感謝」をし、悪い時には、難が有るから「有り難う」と言う。いつも「感謝と有り難う」を口ずさんでいると、運命はよくなり、人生は好転していく。 オーストリアの心理学者アドラーは「人生の意味の心理学」の中でこう述べています。「人生の意味は、他者のために尽くすこと、他者への関与、他者との共同にある」と。こういうと、いまの人たちは訝(いぶか)る。ではいったい個人はどうなるのか。もし、自分が常に他者のことを考慮し、彼らの利益のみに自分の身を捧げたとしたら、自分自身の個性が傷つくのではないか。少なくとも、多くの人間にとって、自分が正しく発展していくためには、何よりもまず自分の利益を守り、どんな仕事でも一生懸命打ち込めば、そこから楽しさ面白さが生まれる。  人生においてやはり本当に大事なのは友達であります。人の幸不幸はよい友達を持つか持たないかによって決まる、とさえ言ってる人がありますが、それはある面において本当だろうと思います。 おおよそのことに対し、ものに対し、仕事に対し、誠実である限りにおいて、人生に失敗はないと思います。いや、失敗がないという言葉が悪ければ、いろいろ失敗はあるだろうが、その失敗は、やがて失敗でなくて、失敗は成功のもとと言いますが、その失敗の中から本当のものを学び取られると思います。 人生というものは希望を持って生きればいい。一番つまらんのは愚痴をこぼすことだろうと思います。愚痴はまったく自分自身を弱め、希望を失い、全く何もならんです。 運命とは、命を運ぶと書く。自分の命を自分で運んで、自分の道を開くしかない。 せっかく生まれてきたんだから、人生を楽しまなくちゃ。今回は、これまで読んだ本のなかで心に響いた言葉を書き留めてきたノートから、「人生」というテーマにまつわる言葉を紹介します。2

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