トラスト通信84号
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社長から今伝えたいこと、僕の現役時代には、一球一球が文字どおりの真剣勝負で、絶対にミスは許されない、と思いながら打席に立っていました。よく「人間だからミスはするもんだよ」と言う人がいますが、初めからそう思ってやる人は、必ずミスをするんです。基本的にプロというのは、ミスをしてはいけないんですよ。プロは自分のことを、人間だなんて思っちゃいけないんです。一〇〇回やっても、一〇〇〇回やっても絶対俺はちゃんとできる、という強い気持ちを持って臨んで、初めてプロと言えるんです。相手もこちらを討ち取ろうとしているわけですから、最終的に悪い結果がでることはあります。でも、やる前からそれを受け入れちゃダメだということですよね。真剣で斬り合いの勝負をしていた昔の武士が「時にはミスもある」なんて思っていたら、自らの命に関わってしまう。だから彼らは、絶対にそういう思いは持っていなかったはずです。時代は違えど、命懸けの勝負をしているかどうかですよ。「プロというのは絶対にミスをしてはいけない」                         一球一球が命懸けの真剣勝負トラストパークの企業理念にもある人間性を高める事へ繫がるように、社長がみなさんに伝えたい言葉等を題材にとりあげております。――――― 王貞治(福岡ソフトバンクホークス球団会長)2

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