トラスト通信95号
2/8

会長から今伝えたいこと、トラストグループの企業理念にもある人間性を高める事へ繫がるように、会長がみなさんに伝えたい言葉等を題材にとりあげております。よりよいIR活動をめざしてよりよいIR活動をめざして日本IR協議会が昨年11月に、2014年度IR(投資家向け広報)優良企業14社を発表しています。大賞には、アサヒグループホールディングスとユナイテッドアローズが選ばれました。両社とも経営トップが投資家と質の高い対話を続け、経営改革や利益配分などに市場の声を生かすことで企業価値を高めようとしている点が高く評価されました。その他に優良企業賞に選ばれた企業も、事業部門が「IR-Day」などで積極的にIR活動に関わっている、中期経営計画の設定において持続的成長に向けてのロードマップを示し定期的に報告している、資本効率向上や株主還元の姿勢を明確にしているなどの特徴がありました。トラストグループも、ホールディングス設立を機にIRに力を入れています。ホームページの投資家情報を充実させ積極的に情報開示をはかる一方、個人投資家向け説明会を各地で開催して頻度を増やすなど活動をしてまいりました。まだまだ、取り組むべき課題は多いですが、中長期的に個人投資家の皆様に応援していただけるよう成長戦略をお示しするとともに、グループの企業理念や「見えない価値」等も含め説明し、会社への理解を深めていただけるよう今後も努力してまいります。中村天風哲人の教え今回は「中村天風先生」の積極にまつわる言葉を勉強しましょう。求道とは実行であるいくら素晴らしい教えであっても、これを実行しなければ、それは絵に描いた餅にすぎない。例えば、積極心を身につけるにあたって、感謝の念が重要であることはよく知っているはずだが、いざとなると不平不満が先行してなかなか実行が伴わない。その点、傑出した先達に見られる求道の精神は文字通り絶対不断であった。積極心を本当に絶対的にしたければ、その手始めに、一切の不平不満を感謝に置き換える努力を怠らないことである。心の思考が人生を創る可能なかぎり、消極的な気持ちで肉体を考えないようにすることが何よりも大切である。特に病のときは病を忘れる努力をすべきである。一言でいうならば、「人間の健康も、運命も、心一つの置きどころ」心が積極的方向に動くのと、消極的方向に動くのとでは、天地の相違がある。ヨガ哲学ではこれを、「心の思考が人生を創る」という言葉で表現している。考え方が人生を分かつ心が、積極か、あるいは消極かで、人生に対する考え方がぜんぜん両極端に相違してきてしまう。心が積極的であれば、人生はどんな場合も明朗、颯さっ爽そう溌はつ剌らつ、勢いの満ちみちたものになりますけれども、反対に消極的だと、人生のすべてがずっと勢いをなくしてしまいます。人生を考える自分の心が消極的だと、すべてが哀れ惨さん憺たん、光のない惨みじめなものに終わりゃしませんか。人生がたった一回かぎりである以上、たった今からでき得るかぎり完全な状態で生かさなければいけません。 中村天風一日一話(財団法人天風会編)2

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です